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5月25日にバンタム級転向初戦がいきなり世界挑戦となる試合を控える井上尚弥。
海外ではスーパーフライ級に残り、ロマゴンに連勝しているシーサケットとの対戦を熱望する声も根強かったものの、日々成長する井上尚弥の肉体は限界だったようです。
とはいえ、現在のバンタム級といえばスーパーフライ級よりむしろ強豪ボクサーがひしめき合う階級です。
そんなバンタム級で、WBSSというものすごいイベントが計画されています。
井上尚弥も参戦の意思を示しているボクシングイベント「WBSS」の賞金や実現可能性について紹介していきたいと思います。
日本のボクシング界では考えられない桁違いの賞金額とは果たして・・・?!
WBSSとは?ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ
今回、井上尚弥が3階級制覇に挑むバンタム級。
そんなバンタム級で、WBSSという一大イベント開催が予定されているという噂があります。
噂というより、井上尚弥自身が「オファーが来ている」と語っていることから実現に向けて関係各所と調整中というのが正しい表現でしょう。
WBSSとは一体どんなボクシングイベントなんでしょうか。
第1回大会は大成功!各団体王者がトーナメント方式で戦う!
WBSSとは・・・
『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』の略です。
昨年、ボクシングの本場アメリカとドイツのプロモーターによって第1回大会が企画された、各階級の最強ボクサーを決めるためのトーナメント方式の大会です。
第1回としては、スーパーミドル級とクルーザー級の重量級2階級で行われました。
参加資格は、WBA、WBC、IBF、WBOの4団体のチャンピオンと15位以内の世界ランカー。
2階級で8名の参戦があった第一回大会は、現役王者の参加もあり、大盛況。
イベントの成功に懐疑的であったボクシング評論家もこの企画を高く評価しました。
WBSS成功の秘訣は賞金額!
ボクシングは、主要4団体にそれぞれチャンピオンが存在します。
そのため、世界チャンピオンといっても本当の世界一になるには4団体統一王者とならねばなりません。
それはもちろん大きなリスクであり、世界チャンピオンとして防衛を重ねることを重視し、他の団体の世界チャンピオンと統一戦を行うことには消極的な王者も多いのが事実です。
WBSSは、4団体で本当に一番強いボクサーをトーナメントで決定しようというのがコンセプトでしたが、「本当に4団体のチャンピオンが参戦するのか?」というのが一番の問題でした。
そこでプロモーターが考えたのが、「桁違いの賞金」を用意することでした。
第1回の2階級の賞金総額はなんと50億円超というから驚きです。
結果的に、この賞金額が各団体のチャンピオンの参戦意欲をかきたて、第一回イベントの大成功に繋がりました。
第2回大会はバンタム級での開催を検討!?
第1回は重量級で実現されたWBSS。
第2回大会は軽量級での開催に向けてプロモーターが関係各所にオファーを出しているようです。
バンタム級も、開催候補の階級に入っていることは確実で、バンタム級の井上尚弥に対してオファーが届いているのも紛れもない事実のようです。
WBSSへの参戦が決定すれば、アメリカやヨーロッパなどを転戦する可能性が高いですが、今やアメリカ以上にボクシング人気の高いイギリスなどでも高い評価を得る絶好のチャンスでもあります。
かねてから強い相手との対戦を熱望していた井上尚弥にとって、WBSSがバンタム級で開催されるのであれば、参戦するのは間違いないでしょう。
また、巨額の賞金は、日本で試合をさせたい大橋ジム関係者やスポンサーを納得させる十分な材料になりそうです。
井上尚弥WBSS優勝の可能性は?各団体王者の顔ぶれ
井上尚弥とすれば、
強い相手と戦うことのできるこれ以上ない舞台がWBSSです。
では、井上がWBSSに参戦した場合、
真の世界一の座を手にいれることはできるのでしょうか?
各階級の猛者たちを紹介していきたいと思います。
WBAスーパー王者、ライアン・バーネット
バンタム級で現在世界最強と目されているのは、WBAのスーパー王者に君臨し、かつてIBFのベルトも保持していたイギリスのライアン・バーネットです。
井上陣営も、マクドネルの次はバーネットを標的にしていると噂されるチャンピオンです。
身長163センチ、リーチ168cmと体格は一般的ですが、
戦績は19戦全勝で未だ無敗、KOは9と約半分をKOで勝利しています。
年齢も25歳で、ボクサーとしての絶頂期を迎えている印象です。
ファイトスタイルは好戦的で、特筆すべきはフィジカルの強さだと思います。
フィジカルにモノを言わせる一方、ガードは甘いところがあります。
仮に井上と対戦するとなると、バーネットはガードを上げざるを得ないでしょうが、破壊力という点では井上にも匹敵するものを持っており、好勝負は間違いないでしょう。
元WBC王者、ルイス・ネリ
故意とも取れる計量オーバーで、「神の左」山中慎介を引退に追いやったことは記憶に新しいのが、元WBCチャンピオンのルイス・ネリです。
日本ではすっかりヒールなボクサーになり、日本での試合は無期限停止とされましたが、本人は「バンタム級に残留」の意思を示しています。
サウスポーで、独特のリズムから放たれる連打は、山中慎介を二度も葬りました。
個人的には、井上にとっては、バーネットよりも怖さのある相手だと思います。
WBO王者、ゾラニ・テテ
ルイス・ネリと同じサウスポーでありながら、
ネリ以上に危険な相手であろうボクサーが南アフリカのゾラニ・テテです。
身長も173cm、リーチは182cmと、恵まれた体格で、中・遠距離で無類の強さを誇ります。
これまでの相手は、接近戦を仕掛けたくても、ことごとく返り討ちにあい、テテの得意とする距離で戦わされていました。
1発の威力にも長けており、井上といえどクリーンヒットを喰えば一たまりもありません。
ダークホース、成長著しいフィリピン勢
WBSSが開催されればおそらく参戦してくると思われるのが、フィリピンの上位ランカーたちです。
フィリピンと言えば、パッキャオが有名ですが、日本人と似た体格で、軽量級に多くの強いボクサーがいます。
中でもWBAの暫定王者であるレイマート・ガバリョは井上よりも若い20歳でありながら、19戦全勝16KOとレコードは井上以上の怪物級です。
右のオーソドックススタイルで、一発一発を全力で打ち込むスタイルのボクサーです。
1戦ごとに強さを増しており、ダークホースとして脅威になる存在でしょう。
まとめ!WBSS井上参戦可能性は50%!?
WBSSとは4団体が乱立する現在のボクシング界にとって、各団体のボクサー達が高額な賞金を狙って、世界一を決定するトーナメントであることはよくお分かりいただけたと思います。
そして、井上尚弥がWBSSに参戦する可能性は、、、ズバリ「50%」だと思います。
開催が決定されれば、井上が参戦することは間違いないと思いますが、
開催される階級がバンタム級なのかは未だ未確定なので、50%としました。
しかし、バンタム級は、軽量級の中でも盛り上がっている階級でもあるので、プロモーターの中でも有力な階級と考えられていることは間違いないでしょう。
ひとまず、5月25日の井上尚弥のバンタム級転向初戦&3階級制覇挑戦に注目です!