日本ボクシング界が世界に誇る現役世界チャンピオンは現在4団体で合計9人います。
昔に比べて昨今は世界チャンピオンの質が落ちてきたと思われるようになってきました。
日本ボクシング界も、史上最多に近い同時期に9人の世界チャンピオンを輩出しているにも関わらず、ボクシング人気は他のスポーツに比べ盛り上がりに欠けるのが現状です。
ここではそんな疑問を解決するために
ここでしか聞けないボクシング各階級の日本人現役世界チャンピオンの紹介と
ボクシング人気復活のカギを握る「現役ナンバー1ボクサーは誰なのか?」徹底検証していきたいと思います。
ボクシングの本場アメリカ、ラスベガスのリングに最も近いボクサーは一体誰なのでしょうか?
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日本人の9人の現役世界チャンピオン!
一言で世界チャンピオンといっても、
日本ボクシングコミッション(JBC)が認可している団体だけで
4団体(WBC、WBA、IBF、WBO)ありますし、
WBFなどJBCでは認可していない国際的なボクシング連盟も複数あります。
ボクシングは階級制のスポーツで17階級ありますから、
4団体だけでも、単純に68人の世界チャンピオンが存在することになります。
一体だれが一番強い日本人チャンピオンなのか?
4団体の意味は?何が違うのか?68人も世界一って多すぎないか?
日本人のボクシング現役世界チャンピオンについて紹介していきます。
かつてはスポーツの中でも特に選手寿命の短いボクシングでしたが、
安全面での管理体制が整ったことや、フィジカルトレーニングを取り入れる選手が増えたことで選手寿命は急速に上がっています。
世界チャンピオン9人の中でも5人はなんと30代です。
最年少は田中恒星さんの20歳
最年長は内山高士さんの36歳となっています。
それではそれぞれの世界王者を詳しく解説していきましょう。
田中恒成 WBO世界ミニマム級
まずは最軽量級のミニマム級(47.627kg)チャンピオン
田中恒成(たなか こうせい)選手です。
彼は若干二十歳という若さながら、幼少期からのボクシング経験を活かして
史上最短5戦目での世界王者獲得を成し遂げ、2015年末に初防衛戦もクリアしています。
抜群のスピードと、軽量級離れした一発の威力も持ち合わせています。
しかし、まだまだ粗削りな部分があり、ディフェンス面で不用意なパンチをもらうことが課題ですね―。
初防衛戦はかなり苦戦しましたが、
それまで圧倒的な勝ち方をしてきた彼にとっては非常に勉強になったと思います。
まだまだ今後強くなる可能性が大いにある世界王者です。
ライトフライ級に3人!八重樫東、木村悠、田口良一
ライトフライ級(48.988kg)には何と3人の世界チャンピオンが存在しています。
WBA 田口良一(たぐち りょういち)
IBF 八重樫東(やえがし あきら。ひがしではない)
WBC 木村悠(きむら ゆう)
木村悠選手は2015年末に王座を獲得した苦労人の30代世界チャンピオンですが、正直他の2人に比べると見劣りします。
田口良一選手は本来スタイリッシュなボクシングを得意としますが、
顔に似合わず強気な性格で、打ち合いも好みます。
井上尚弥さんがキャリアの中で唯一判定決着し、最も苦戦したのも田口です。
年齢もまだ26歳とこれから伸び続ける可能性を存分に秘めています。
八重樫東選手は激闘型のファイターです。
これまでに歴史に残る激闘を数多く繰り広げてきました。
ローマン・ゴンザレスへ果敢に立ち向かっていった姿は今も記憶に新しいと思います。
ミニマム級、フライ級、ライトフライ級の3階級制覇の偉業も達成しています。
32歳でさすがに激闘のダメージは残っています。
目に見える衰えこそないものの、おそらくあと2戦か3戦で引退する可能性があります。
それほど十分な功績を彼はボクシング界に与えています。
記録に残るのはもちろん、記憶にも残る名王者の一人です。
個人的には田口と八重樫の王座統一戦も見てみたいです。
WBAフライ級 井岡一翔
現役王者の中で知名度ナンバー1はやはり井岡一翔(いおか かずと)でしょう。
叔父も元世界チャンピオンの井岡弘樹氏、
父は会長であり自身のトレーナーでもある井岡一法氏と、
まさにボクシング界のサラブレッドです。
亀田3兄弟もボクシング一家として有名でしたが、父の亀田史郎氏はボクシング経験がない状態でしたので、確かな実績に裏打ちされた英才教育を受けてきた井岡一翔は
まさに「チャンピオンになるべくしてなった」王者だと言えます。
また、プロキャリアわずか18戦目でミニマム級、ライトフライ級、そして
現在のフライ級(50.802kg)の3階級制覇を成し遂げています。
井岡一翔は他の世界チャンピオンと比べて特筆した身体能力の高さはありません。
しかし、圧倒的な反復練習で培われたディフェンス能力、
カウンターが魅力で、何よりも頭の非常に良いボクサーです。
ボクシングの完成度でいうと日本人王者の中でナンバー1だと思います。
倒すボクシングに傾きかけて多少被弾が増えた試合もありましたが、直近の2戦では、
本来の打たせないボクシングを完璧に徹底していました。
年齢的にもまだまだ長らくボクシング界を引っ張っていく存在になるでしょう。
TBSの全面バックアップもあり、陣営はアメリカ進出は考えていないようなので、
マッチメークもやや慎重ですが、今後は統一戦など思い切ったマッチメークを期待したいです。
スーパーフライ級にも二人!河野公平と井上尚弥
スーパーフライ級(52.163kg)には2人のチャンピオンがいます。
河野公平(こうの こうへい。かわのではない。)はWBAの王座に君臨しています。
河野は、お世辞にも美しいボクシングとは言えない、典型的なファイターです。
多少の被弾はいとわず、圧倒的なスタミナと手数で相手を押し切るベテランの苦労人王者です。
井上尚弥(いのうえ なおや)は若干22歳の若さながら無敗で2階級制覇を成し遂げた伸び盛りのボクサーです。輝かしいアマチュアキャリアを引き下げて18歳でプロデビューするわずか6戦目で世界チャンピオンの座を手に入れました。
彼のボクシングは圧倒的なパワーによる攻撃的なボクシングが魅力的で、
世界戦の舞台でも相手を圧倒して豪快なノックアウトを見せてくれています。
22歳でこの強さですから、今後どこまで強くなれるのか?
マニー・パッキャオやオスカー・デラ・ホーヤ、フロイド・メイウェザーなどの世界的に有名なボクサーになる可能性を大いに秘めた存在です。
WBCバンタム級 山中慎介
バンタム級(53.524kg)の山中慎介(やまなか しんすけ)さんは、
33歳ながらサウスポースタイルからの左ストレートを最大の武器にする無敗の王者です。
彼のパンチは「神の左」「ゴッドレフト」と呼ばれ
これまで数々の劇的なノックアウトを披露してきました。
次戦は3月24日に10度目の防衛戦を控えています。
ビック・ダルチニアン、アンセルモ・モレノなどのビッグネームとの対戦経験もあり、
所属の帝拳ジムと本人も積極的な海外進出を目論んでいます。
WBAスーパーフェザー級 内山高志
スーパーフェザー級(58.967kg)の内山高志(うちやま たかし)選手は
現役王者最年長の36歳ながら未だ無敗のチャンピオンです。
「ノックアウトダイナマイト」の異名のとおり、
日本人最重量級王者らしい豪快なパンチによるノックアウトが魅力です。
顎がもろい弱点こそあるものの、打たせないボクシングを徹底しており、
現役日本人王者では最多の防衛回数11回を誇ります。
36歳ながら衰えは全く感じさせず、具志堅用高氏の持つ日本人世界チャンピオンの歴代最多防衛記録である13回の更新はほぼ間違いありません。
ボクシング人気復活のカギを握る最強の日本人ボクサーは誰か?
以上、
9人の現役日本人世界チャンピオンを紹介してきました。
正直、ちょっと多すぎますよね?
日本のボクシング人気が最盛期だったころは
平日でも週2回のTV放送があったにも関わらず、
現在は世界戦でやっとこさTV放映されることを考えると
ボクシング人気は低迷していることは否めません。
では、ボクシング人気復活のカギは何でしょうか?
キーワードは、世界で活躍する日本人!
野球の世界で、野茂英雄が海を渡りメジャーリーグに挑戦したように
サッカーの世界で、中田英寿がセリエAに挑戦したように
日本のスポーツ界は急速にグローバル化が進んでいます。
日本のスポーツファンは
「世界で活躍する日本人」に歓喜するのです。
つまり、ボクシング界が再び人気を取り戻すためには
「日本人世界チャンピオンが海外に乗り込み勝つ」
ことが重要だと思います。
もはや、世界チャンピオンといえど
日本のリングで防衛する姿にはファンは満足しなくなっています。
ファンが期待するのは、
ボクシングの本場、アメリカはラスベガスのリングで
日本人ボクサーの勝利者コールが声高らかにアナウンスされる瞬間です。
そのために、日本人の世界チャンピオン、またジム関係者、プロモーターは積極的な世界進出を視野に入れたマッチメイクが求められています。
ラスベガスで勝てるボクサーはこの3人!
ボクシングの本場アメリカの中でも、ラスベガスのMGMグランドのリングは
今もっとも世界で注目される試合が必ず行われる会場です。
そのリングに立てるのは、世界チャンピオンの中でも「金になるチャンピオン」
つまり好戦的でノックアウトで倒すことができる人気のあるチャンピオンであることが必須条件となります。
その条件を満たしている日本人の現役世界王者はずばり、、、
- 井上尚弥
- 内山高志
- 山中慎介
この3人です。
彼ら3人はみな好戦的なボクシングを得意とし、
かつノックアウトで試合を終わらせる一発のパンチを持っている
日本国内でも人気の世界チャンピオンです。
現役最強は井上尚弥、歴代最強のチャンピオンになる可能性も!
3人のチャンピオンの中でも私が最強と考えるのは井上尚弥です。
彼は、全ての試合を圧倒的な内容で勝っており、
また試合ごとにその強さは驚異的な速度で増しています。
彼こそ各階級の現役世界チャンピオンの中でも最強、
また歴代最強のチャンピオンになる可能性を秘めたボクサーであると思います。
何よりも「ただ世界チャンピオンでいつづけること」に意味を感じず
常に「強い相手と闘うこと」に意味を見出している点が彼の素晴らしいところです。
井上尚弥こそが日本人最強、
そして世界進出に最も近い、ボクシング人気復活のカギを握るボクサーです。
2019年日本人王者が世界で活躍するためには?
以上、
現役の日本人のボクシング世界チャンピオンを紹介するとともに、
ボクシング人気復活のための今後の展望を紹介してきました。
海外で活躍できるチャンピオンとして紹介した3人は、
アメリカで闘いたい意思を明白に示しています。
ひとまず直近の試合を豪快なノックアウトで勝利し、
アメリカのプロモーター、マッチメーカーに「カネになるボクサー」として
しっかりアピールすることしかアメリカ進出の方法はありません。
2019年ひょっとしたら今年中にも、
3人の中の誰かがアメリカで戦う姿を見られるかもしれません。
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